繰り返しの地震でも初期の耐震性維持する新工法導入

(大和ハウス工業編集部取材による)

 

「ジーヴォシグマ」の外観イメージ

 

新工法のコア技術となる「ディーネクスト」。右下部分に∑形のデバイスを組み込み、

揺れを吸収する。

 

大和ハウス工業(株)は16日、耐力壁そのものが地震の揺れを吸収する新工法を

採用した戸建て新商品「xevo∑(ジーヴォシグマ)」を発表。

24日に販売する。同社の供給する注文住宅商品の中でも最上位クラスと位置付け、

手薄だった建て替え層の取り込みと、受注単価のアップを図り、駆け込み後の

反動減からの脱却を狙う。

 

度重なる大きな地震の揺れでも、初期の耐震性能を維持できるよう、新開発の

エネルギー吸収型耐力壁「D-N∑QST(ディーネクスト)」の筋交い部分に

「∑型」のデバイスを組み込み、地震の揺れを吸収する。

これにより、耐力壁の強度は従来の約2倍とした。

実大実験で観測史上最大を超える175カイン(震度7相当)の地震波4回を含む

連続加震を実施。

これまでは、回数を重ねるごとに建物の歪みが大きくなったが、新工法では小幅に

抑えられた。

 

構造柱も、従来の60mm角C型鋼から80mm角の角形鋼管柱に変更。

垂直荷重に対して従来の1.29の強度を持たせた。これらの新技術により、これまで

不可能だった最大開口7100mm、最大天井高2720mmの柱の少ない大空間を可能とした。

上期にテストマーケティングとして57棟を受注。1棟当たりの平均受注価格は4380万円となり、

上期の鉄骨2階建て平均価格を1150万円上回った。同社上席執行役員の中村泉氏は

「従来の当社住宅では提案できなかった大空間が建て替え層に支持された」と語る。

 

また、同社住宅事業推進部商品開発統括部長の有吉善則氏は、「一度の地震での倒壊を

防ぐだけではなく、その後に襲ってくる余震でのダメージを最小限に抑えることが重要」と、

大地震後に連続で発生する大きな余震にも耐える「持続形耐震』技術として玄関に訴える。

 

延床面積39坪のモデルプランの販売価格はスタンダード仕様2640万円(坪単価67万7000円)から。

全国51か所の住宅展示場や分譲型モデルハウスを中心に、奈良工場の見学施設などでも同商品を

アピールし、年間1200棟の販売を見込む。

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